【福井県】さくら鞠子(純米大吟醸)|丹生酒造株式会社
〇創業300年!姉妹で経営
1716年に創業し300年続く歴史ある酒蔵メーカーです。祖先は神主で、お神酒からスタートしました。現在は15代目の髙橋様と嶋田様が姉妹で経営されています。14代目を務めた髙橋様の旦那様が急死され、蔵を閉めるか悩まれていましたが、地域の皆様からの「閉めたらあかん!」というお声がけと応援に背中を押され、姉妹での経営を決断。1年間の休業を経て杜氏の井尾様に巡り合い、酒造りを再開され現在に至ります。
〇歴史から名付けられた”さくら鞠子”
さくら鞠子はクラウドファンディングにより生まれた日本酒です。地域の方々の応援によって存続することができた恩返しとして、地域を盛り上げる気持ちでクラウドファンディングをすることにしました。酒蔵の前に鎮座する八坂神社の境内にはかつて立派な桜が咲いており、地域の誇りでした。老木により枯れ今では見ることはできませんが、その桜にちなんで”さくら”とつけました。そして桜は当地で誕生された京の公卿・飛鳥井氏の6代当主だった飛鳥井雅縁が手植えしたものと伝わっています。飛鳥井氏は歴代蹴鞠の師範である家柄だったことから、”鞠子”をつけ、”さくら鞠子”となりました。
〇こだわりの福井産
”さくら鞠子”のこだわりといえば、とにかく福井県産であることです。お米は「華越前・ハナエチゼン」という福井産を使用しています。ハナエチゼンは農薬や化学肥料を使用しない製法で作られたお米です。水は八坂神社の湧水を使用しており、この湧水は「延命の水」と呼ばれ、地域でも大事にされています。
こだわりの原料で作られたさくら鞠子は、すっきりとした淡麗なお味になっています。食中酒としてお食事と一緒に楽しめるように、優しい甘さに仕上げています。大変飲みやすく、「日本酒はこれから」と考えていらっしゃる女性にはぴったりです。
ペアリングとしては、その淡麗さから、お刺身や浅漬けのお漬物など淡白な食事との相性が抜群です。
〇取材者より
髙橋様、嶋田様への取材を通して、地域への愛に溢れた酒蔵メーカー様だと感じました。取材の中でも何度も「地域の応援に応えたい」というお言葉がありましたが、時には地域の方々にアドバイスを頂きながら、改良を繰り返しており、地域の皆様と一緒に育てている日本酒なのだろうなと感じました。女性2名が経営されていることもあり、女性に寄り添って、原料にこだわり身体に優しいお酒となっています。そんなさくら鞠子で日本酒デビューとなれば最高だろうな、と思いました。さくら鞠子は飲んでいただいた方の意見をもとにどんどん成長させていきたいとのことですので、ぜひ感想をお伝えいただければと思います!(取材・文:鈴木悠紀)
◆会社情報
サイト:丹生酒造株式会社 - |福井県丹生郡越前町|日本酒「飛鳥井(あすかい)」 (asukai1716.com)
住所:福井県丹生郡越前町天王18-3