【愛媛県】坊ちゃん団子|株式会社うつぼ屋
〇創業60年以上の伝統的な味わいを守り続ける「うつぼ屋」
1954年に創業後、67年の長い歴史を持つ「うつぼ屋」。拠点を構える愛媛県松山市は夏目漱石の小説『坊っちゃん』の舞台となった場所で、「坊っちゃん」を冠した商品や施設が数多くあります。うつぼ屋の主力商品である「坊っちゃん団子」もそのひとつ。3色でころんと可愛らしい見た目が目を惹きます。先代から受け継いだ伝統的な味を守り続け、多くの人に愛される商品づくりを目指しているのも大きな特長です。
〇柔らかく、やさしい餡の甘さを引き出す製法
うつぼ屋の坊っちゃん団子の一番のこだわりは「餡」。餡本来の甘さを引き出すために、炊き上げの工程、糖度を重視し、くちどけの滑らかさを大切にしているのだそうです。営業部 部長の伊狩さんは「甘いものが苦手なお客様から『うつぼ屋の坊っちゃん団子なら食べられる』と言っていただけるくらい癖がなく、素材本来の味わいが楽しめますよ」とお話されていました。創業当時からの変わらぬ製法を使い、手作業の工程も織り交ぜています。「美味しさ」を届けるためには、手間を惜しみません。
〇幅広いお客様に届けるための商品開発
「今後は『ワンランク上の坊っちゃん団子』を作りたい」と語る伊狩さん。贈答用の坊っちゃん団子を開発し、「坊っちゃん団子といえば愛媛」というイメージがわくようにしていきたいとお話をされていました。また、若い世代の方にも坊っちゃん団子を手に取って頂くために、キャラクターとのコラボパッケージの展開なども積極的に行っているそうです。様々な方に坊っちゃん団子の美味しさを広めていきたいというまっすぐな想いが伝わってきました。
〇取材者より
「弊社の坊っちゃん団子を通して伝統的な和菓子の良さを知って頂きたい」とお話されていた伊狩さん。お客様の声をよく聞き、どうしたらより多くの方に食べて頂くことができるのかを考え抜くうつぼ屋。お客様のことを一番に想い、商品を作り続けていることが、長年愛される老舗たる所以なのではないかと思いました。(取材:高橋まりな、文:實川夏凜)