【福井県】ごま豆腐|株式会社團助

【福井県】ごま豆腐|株式会社團助

2021/12月/22

〇永平寺修行僧直伝のごま豆腐

 大本山永平寺の門前の参道にあるごま豆腐専門店、團助。明治21年の創業当初は、大豆を原料とする豆腐店でした。永平寺を訪れるお客様に「永平寺らしい食でおもてなしをしたい」という想いから、永平寺の修行僧よりごま豆腐の製法を学び作り始めたのが、ごま豆腐店としてのはじまりです。そのような團助は、永平寺に商品の納入をする御用商として認可を得ているごま豆腐店。永平寺伝統の味を受け継ぎながら、参拝者におもてなしを続けられています。

團助外観

〇ごま豆腐は“もてなしの心”の象徴

 精進料理の中でも、特に手間暇がかかるごま豆腐は「おもてなしの心」の象徴と言われています。永平寺伝統のごま豆腐は、ごまを焙煎してから液状化するのが特徴。本体の豆腐は淡いクリーム色をしており、焙煎したごまの香ばしい風味が楽しめます。また味噌だれをつけて食べるのも特徴のひとつ。ごま豆腐に味噌だれをつけて食べるのは、永平寺が発祥です。
 もちろんそのままでも美味しいですが、取材に応じて下さった山本さんおすすめの食べ方は容器ごと湯煎にかけてあたためること。あたためることで、作りたてのように柔らかい食感と、ごまの濃厚な味わいを楽しむことができます。

〇永平寺の歴史とともに味わってほしい

 永平寺の開祖である道元禅師は、食事を司ることも修行のひとつであると位置づけた第一人者。團助のごま豆腐は、食と関わりが深い永平寺から受け継いだ大切な味です。
 山本さんは「永平寺と食のつながりには長い歴史があります。永平寺の御用達という名に恥じないように、伝統の味を守り続けています。永平寺の歴史を感じながら味わっていただけると嬉しいです。」とお話して下さいました。

〇取材者より

 お応えいただく言葉の端々から、永平寺に対する敬意と、その味と歴史を守り続けたいという意思を強く感じた取材でした。「永平寺さんのごま豆腐ということだけで、想いを持って食べていただけると思う」という言葉がすごく印象に残っています。お取り寄せはもちろんですが、実際に永平寺に足を運んで、土地の空気や歴史を感じながら味わいたいです。(取材・文:フジオカ ユウキ)

◆会社情報

サイト:團助 – 永平寺御用達 團助ごまどうふ|胡麻豆腐の里
住所:福井県吉田郡永平寺荒谷24-7-1

タグ 取材 福井