【福井県】三年子花らっきょ|三里浜特産農業協同組合

【福井県】三年子花らっきょ|三里浜特産農業協同組合

2021/12月/22

〇はじまりは明治時代から

 福井県・坂井市の「三里浜特産農協組合」が生産・加工をする三年子花らっきょは、明治時代から作られてきた歴史ある野菜です。三里浜特産農協組合では、1950年から約70年に渡り、三年子花らっきょをお届けしています。多くのらっきょうは、苗を植えた翌年に収穫するのが一般的です。しかし、三年子花らっきょは、苗を植えた翌々年にあたる3年目に収穫をします。長い年月をかけて育てた分、身がギュッと引きしまり、シャキシャキとした歯ごたえのある食感を味わえるのです。

濱中和美氏

〇塩・砂糖・お酢で作り上げる優しい味わい

 三里浜特産農協組合で作られる三年子花らっきょの味付けは、塩・砂糖・お酢の3つだけで仕上げています。その理由は、らっきょう本来の食感や風味を最大限に味わってほしいからです。素材の本来の良さを引きたてつつ、長期間保管できるよう砂糖の濃度を濃いめにしています。甘さと酸味の絶妙なバランスで、大人から子供まで、幅広い年齢の方に食べて頂きやすい一品です。

〇大人から子供まで多くの方に召し上がっていただきたい

 今回取材をさせていただいた三里浜特産農協組合の生産販売部長の横山様は、「私たちが作る三年子花らっきょを幅広い世代の方にお召し上がりいただきたいですが、特に若い世代の方やお子さんにもぜひ召し上がっていただきたい。」と仰っていました。
 近年、スーパーなどでらっきょうを買う人は少なくなっているように感じていると横山さん。しかし、子供の頃に食べて美味しいと感じたものは大人になっても食べるもの。だからこそ、今後も長く三年子花らっきょを愛していただくために、幅広い世代の方に召し上がっていただきたいとのことでした。
 三年子花らっきょは、酸味だけでなく甘味もあるのでお子さまにも食べていただきやすいです。ぜひ、お酒のおつまみに加え、ご家庭の食卓で三年子花らっきょを味わいませんか?

横山晴夫氏

〇取材者より

 3年かけて育てる三年子花らっきょは、農作物の中でもかなり長期に渡り丁寧に作られている作物だと感じました。また、らっきょう本来の食感と風味を堪能できるよう、塩・砂糖・お酢の3つの調味料だけで味付けをしているのもポイント。ぜひ、多くの方に味わっていただきたいです。(取材・文:下浦まいこ)

◆会社情報

住所:福井県坂井市三国町黒目9-25