【福井県】さばのへしこ|株式会社越前水産

【福井県】さばのへしこ|株式会社越前水産

2021/12月/22

〇「福井に来たら必ずこれ!」

 干物などを売る、浜沿いの小さな魚屋さんからスタートした越前水産。1989年の創業以来、何よりも「美味しいこと」に徹底的にこだわる意思を受け継いでいます。今では全国に、へしこの味を愛する多くのお客様がいらっしゃいます。また、福井駅構内店では出張や旅行の際、「これが楽しみで」と買い求められる姿も多々あります。また、へしこと同様に人気なのが「焼き鯖寿司」。こだわりの焼き鯖と福井県産のお米を使い、職人さんが1本1本手押しして作られている逸品です。

〇特製のぬか床で熟成される飴色のへしこ

 へしこむ(漬け込む)という言葉からその名前が付いたともいわれている、福井県の名産「へしこ」。越前水産では上質な脂がのった鯖を塩漬けにし、福井県産コシヒカリのぬか床に1年間漬けて作り上げています。昔から浜に伝わる独自の配合を受け継いだ特製のぬか床の中で長期熟成したへしこは、飴色に輝き、味はもちろんのこと見た目からもその美味しさが伝わってきます。

へしこ

〇素材のよさを最大限に引き出す

 へしこを熟成させる樽は、大人がすっぽり入るくらいの大きさ。風通しが重要なため、大きな樽が並んだへしこ小屋は急斜面にあります。また、灼熱の夏の暑さを越さないと美味しいへしこにならないそうです。このように素材や製法等、全てにおいて、知識や経験が大切に受け継がれています。越前水産で扱う商品は水産資源のため、数の確保や新たな商品開発の際の検査などに気を配っています。時に、魚という素材の面白さやよさを引き出すためにどうしたらいいかを考えるのがやりがいでもあると、取材に応じてくださった高崎さんはお話しされていました。

〇取材者より

 へしこをはじめ、素材には大変なこだわりがあり「美味しいものしか出さない」という想いが、味への絶対の自信と人気に繋がっているのだと感じました。香りと味がしっかり楽しめるへしこは直前に焙って食べるのが美味しいそうです。また、お茶漬け、パスタ、スライス大根、さらにはクリームチーズと一緒に食べるのも絶品だとか。様々なアレンジが楽しめそうです。(取材・文:井上衣保子)

◆会社情報

サイト:越前田村屋[トップページ]
住所:福井県福井市茱崎町38-11-2