【東京都】燻製カシューナッツ|有限会社みやび

【東京都】燻製カシューナッツ|有限会社みやび

2022/1月/26

〇2000年、創業80年以上の木工所からバトンを受けとる

 有限会社みやびは、2000年に創業80年以上の歴史がある伊藤木工所からバトンを受けとりました。昔から都内の寺院とお付きあいがある関係で、事業を引き継いでから月日が経った現在でも、卒塔婆の製作と販売をおこなっています。
 そのほか、事業の一環として木々の伐採を担当。切った木はカウンターやログテーブルなどに加工しています。
 ある時、代表取締役である伊藤氏は大量に伐採した桜の木で、くんせいのチップを作りました。伊藤氏いわく数ある木の中でも特に桜は、くんせいを作るのに適しているのだとか。理由は桜の端材を使っていぶすと、よい香りが立ちこめるだけでなく、食材の甘みが際立つからです。有限会社みやびで製造されるくんせいは、チーズ、ナッツ、柿の種、あわびなど、バラエティー豊富な商品を展開しています。

〇ナッツの風味を引きだす温燻(おんくん)法

 ご紹介するくんせいナッツには、温燻(おんくん)法が採用されています。温燻とは、食材に熱をあたえると放出される煙を使ってくんせいすることです。有限会社みやびのくんせいは、すべて温燻によって作られています。
 風味豊かなくんせいを製造するうえで大切なのは、温度管理と時間です。ナッツをいぶす時の温度は90度前後。それ以上高い温度にすると、せっかくの味が落ちてしまいます。一方でくんせいにかける時間は、50分程度(カシューナッツならばそれ以下)です。
 「現在は窯を使っておよそ300kgのくんせいを手作りしていますが、ゆくゆくは機械を導入するなどしてさらに生産数を増やしたい」と伊藤氏。
 昨今はさまざまな理由により、店頭で試食を出すのは難しいにもかかわらず、くんせいの売上げは伸びているとのことです。つまり、くんせいナッツは多くの人がリピーターになるほど高品質で味わい深いといえます。

〇くんせいならでは!ワンランク上の味をご賞味あれ

 くんせいナッツはピスタチオ、カシューナッツ、そら豆の3種類。ナッツ類はいぶすと香りがついて味がまろやかになります。そのうえ、ナッツは熱を加えるとやわらかくなるため食べやすくなるのもポイントです。
 そのまま口にするのはもちろん、ビールやウイスキーなどと一緒にいただくのもおすすめ。通常よりワンランク上のおつまみをお探しの人は、くんせいナッツをお手にとってみてください。

〇取材者より
 筆者はくんせいの作り方をほぼ知らなかったため、たいへん勉強になりました。
 「温度」と「いぶす時間」にこだわりのある、くんせいナッツ。筆者は、お話を聞いているだけでお酒が飲みたくなりました。記事を読んだ人にもそう思っていただけたら嬉しいです。(取材・文:神埼寧)