【熊本県】市房漬、柚餅子|農業協同組合下村婦人会市房漬加工組合

【熊本県】市房漬、柚餅子|農業協同組合下村婦人会市房漬加工組合

2021/11月/19

〇女性たちの小さな一歩が全国へ

下村婦人会の皆様

熊本県湯前町の「下村婦人会」が設立したのは、昭和25年のこと。戦後の混乱の中、お互いに支え合うことで生活をよくしていこうと、町内の女性たちが立ち上がりました。ホウキやハエ叩きの販売から始まった取り組みは、次第に地元野菜の販売、野菜の加工品の製造販売へ。そんな「下村婦人会」の活動と手間暇かけて作る商品は、昭和46年の雑誌「暮しの手帖」で取り上げられ、全国へと広がっていきました。

〇地元の野菜と果物で作る郷土料理

昭和39年に誕生し、今や「下村婦人会」の代名詞「市房漬」は、古くから湯前町に伝わる家庭料理。球磨産の大根、にんじん、きゅうり、しょうがといった地元野菜を自家製の無添加味噌に漬け込んだ「市房漬」は、甘味のある味噌の風味がしっかりと染み込んでいるから、日本酒や焼酎といったお酒とも好相性。ゆずを丸ごと使った「柚餅子」もまた、生姜を効かせた自家製味噌が使われているため、お酒とも絶妙に調和します。

〇日本の伝統の味と手作りのよさを次世代に

設立から70年余り。「安全であること」、「ごまかしのないこと」、「味の良いこと」、「価格が妥当であること」という理念はそのまま。今となっては当たり前の食の安全・安心、地産地消にこだわり、揺るがない信念を持って未来を歩んでいきます。昔も今も変わらない想いを抱く「下村婦人会」は、日本の伝統の味、手づくりの愛情あふれる味を守りながら、次の世代へバトンを繋いでいきます。

〇取材者より

戦後間もない頃に、女性だけで発足した「下村婦人会」さん。「生活をよくしたい」と立ち上がり、その想いは引き継がれ、活動は今日まで続いています。女性の社会進出の第一人者ともいうべきみなさんのご活躍は、仕事やプライベートに忙しい現代の人にとっても励みになると思いました。そして生み出す商品は、昔から今まで一貫して手作りにこだわっています。熊本のお母さんたちの愛が詰まった商品は、とてもおいしいのでぜひ味わってほしいです!(取材・文:船橋麻貴)

◆会社情報

サイト:下村婦人会 公式ページ (shimomura-fujinkai.com)

住所:熊本県球磨郡湯前町3116-3

タグ 取材 熊本